命の養蚕と食べる森研究所

SILK AND FOREST

SOUTHERN LAOS

人も地球も土も回復するムラ作り

Our Story

綺麗なシルクを作るため自然の土が残るラオス南部にたどり着いた。
そこで森と生きる人たちに出会い自然の中に生きる事に大切なものを感じた。そして今までの当たり前に疑問を持ち始めた・・・
この時代に共に幸せに生きるために
豊かな循環の中生きていけるように
孫の代へも綺麗な土を返せるように
ーーー自立した小さなムラを作ろう

大切なことを教えてくれたシノムノー村のみんなに感謝とともに・・・

これからの新しい社会を豊かに生きるために
今ここで、私たちができること
南ラオスからは自然の力お返しします

『命の養蚕』と『食べる森研究所』

MARUSUGI-LAOがラオスで取り組む自立できるムラ作りの第一歩において、
持続可能で社会と交わる取り組みが大きく分けて2つあります。

一つは養蚕、
もう一つは森作り。
負荷なく自然の力を最大限にいただくことができる取り組みです。
始まったばかりのこの取り組みは皆様と共に成長させていきたいと思っています。

食べる森研究所は、ラオス南部の今ある森に「価値を見つけ出す」ことと、焼かれてしまい衰退する土地を「価値ある森に変える」ことの2つの視点で森を守る取り組みを研究しています。単に森を守るだけでなく、私たちは自然の力を体に取り入れることができ、現地の自立した収入になり、健全な労働と土を守ることになる取り組みです。孫の代にも自信を持って綺麗な土を返せるように。

MARUSUGI-LAO の取り組み・1 養蚕

取り組み①・命の養蚕で持続可能で健全な雇用を創造する

綺麗な土と生の繭
お蚕さんの命を大切にすることで
世界一綺麗な繭作りに挑戦しています

後述しますが、私たちがラオスに来た一番の理由は、世界一綺麗な繭を作りたいと綺麗な土を求めたことから始まります。

繭は5000年前から人と付き合いのある太古の材料でありながら、人細胞に近いことから未来の材料と言われています。また持続可能でクリーンな材料でもあります。

そんな繭の力をよりよく発揮するため農薬も肥料も与えないで自然栽培の桑を使ったり、全育生の桑で育てたり、全て切り繭にして、生の繭を使ったり、蛹は交配させ命を繋げたりしています。

このような工夫により他にはない綺麗な繭ができるだけでなく、地球に害を与えない循環できる養蚕ができます。繭は原材料として供給するほか、一部特別にパフなどの製品化することで皆様の手元にもお届けしています。

命の養蚕では全て切り繭にして蛹の命を全うさせます
MARUSUGI-LAO の取り組み・2 今ある森を守る

取り組み②・ワイルドアーモンドで原始の森を守る

今ある森に価値を見いだすことで
伐採される原始の木を守る

私たちは3年以上ラオスの森で暮らす中で、森の力をたくさん感じるようになりました。その中でワイルドアーモンドという昔から食べられている非常に優れた原始の木ノ実を発見しました。

Iringia malayana 通称ワイルドアーモンドは、ミネラルが豊富で米の栽培が始まる前から森の貴重な栄養源として重宝されていた、ラオスが原産の山岳民族が愛する木の実です。

この木が育つ周りでは農作物がよく育つと言われていて、森を豊かに保つ大切な木と言えます。現地の人は、生で食べるか煎って食べることが多いですが、南部のシノムノー村では保存してふりかけとして食する文化が残っています。この特殊なフリカケは非常に高い香りと自然の甘みを与えてくれるヘルシーフード。
しかし、この木もまた大規模農業で切り倒され始めました。

植えてから収穫するには20年かかると言われている原始の食ワイルドアーモンドをこのまま無くしてしまうのは勿体無い。
このワイルドアーモンドに価値を見出すことで、一本でもこの原始の木を残したいと思っています。
"森は年々焼かれてキャッサバ農園に変わって言ってるよ。ワイルドアーモンドもどんどん減っている。"
Mr .Won
森の案内人
MARUSUGI-LAO の取り組み・3 食べる森にかえる

取り組み③・森のバナナで焼かれた森を食べる森にかえる

ラオス南部で暮らしているうちに近隣諸国の大規模農業の流入で5年で10倍もの森が焼かれる現状を目の当たりにしました(詳しくは後述)
除草剤も使われ始め、土が年々ダメになるのを目の当たりにする中で、少しでも土が豊かに残り、私たちの体にいいものができ、現地の収入になる取り組みができないか?と考え始めました。
そして最終的に森として緑が残る中で食べる物を収穫できる「食べる森」作りへの挑戦が始まりました。
まずは風土に合う植物を知るため900㎡の更地で30品種以上の植物を植え実験を開始。

 

その際に特に大事にしたことは、極力人の手を加えずに育ち、多くの種と共生できるものは何か? (肥料・農薬に頼らずに、毎年耕さず、水やりをせずに雨の力・自然の力で育つ種)
と言うことです。1年を通じ、試行錯誤する中で、それらにぴったりの植物がわかってきました

 主産物はバナナ

バナナはラオスが原産地と言われ無農薬で無肥料で美味しいバナナができます。さらに植えてから半年から1年で実をつけることや10年でも実をつけづづけることに魅力を感じ、森作りにはバナナが適しているのではという結論に至りました。ただバナナがいいからと単一農法になると、やはり土はバランスを崩し多様性がなくなるので、バナナと共生するように、間で育つ植物を育て、なるべく表土が見えないようにします。

 

副産物はハーブなど少量多品種で

実験を通じ判明した共生可能な植物は、パイナップル、パッションフルーツ、パッションフラワー、バタフライピー、ローゼル、ガランガル、生姜、黒生姜、パパイヤ、マンゴー、カシューナッツ、バジル、レモングラス、紫トウモロコシなど。これらを組み合わせることで常に緑があり、副産物も収入となれる取り組みになれればと思っています。

バナナを選んだ理由

必要な箇所に穴を掘り植えるだけですので、土を耕しません。耕さないことがいいことというと以外に思うかもしれませんが、耕すことで土が疲弊し始めるため、地球環境を考えると耕さないという選択肢は本当に素晴らしい知恵です。

 

理由の一つは生育の早さにあります。農場の実験では最も早いものはなんと、半年でバナナが実をつけるほど早く、平均して1年で収穫できるそうです。栽培して1年後に収穫できる早さは魅力的です

もう一つは、多年草であるということです。1度植えれば5年は土を返す必要がなく収穫ができます。そして古い木をカットすればすぐに新しいものが生えてきます。

バナナは最終的にパウダー化が可能です。甘くグルテンフリーなパウダーを作ることができます。またもう一つ現地で親しまれている赤いドライバナナも大変ヘルシーで面白い食材です。(後述)コンテンツを切り替え

バナナは日本で最も食べる果物として親しまれています。総務省統計局の調査によると、日本人がもっともよく食べる果物は、7年連続でバナナがTOPをキープしているというほど親しまれています。
その理由は、「値段が手頃」60.9%に次いで、「健康によい」55.0%、「栄養に優れている」49.9%という機能的な部分への期待が大きく「身近で手軽な栄養源」として認知されています。

ラオスの自然のバナナは、無農薬でより機能的で栄養に優れているため、是非日本の皆様に食べてもらいたいと思います。

"バナナは昔から薬も肥料も使わずに豊かに育つ”
Mr .On
農場管理人
<900㎡の食べる森試験栽培の様子> バナナ・パパイヤ・マンゴー・カシューナッツ・レモングラス・バジル・トウモロコシ・パイナップル・ガランガル・生姜・黒生姜・パッションフルーツ・パッションフラワー・バタフライピー・ローゼルなどを自然の力だけで試験栽培

このような自然の力いっぱいに受けたものを日本に届けるメニュー作りました。自然栽培より自然の力お返しします

<生産量について>
MARUSUGI-LAOでは基本的に大量生産を行わず自然に任せ、その時にそこで取れるものを頂く形を取っています。そのため数ヶ月後の収穫に合わせて予約販売の形式を取っています。また、時期の明確な指定はできませんので自然の時間を感じてお待ち頂くことを理解いただける方にお届けしています。

こうすることで無駄に大きなプランテーションを作ったり、農薬や肥料を撒かずに自然のままの力をいただくことができると考えています。
それが現地の土を守り、健全な労働と私たちの健康にもつながるこれからの社会の大切な部分だと思っています。

<私たちのサポートの考え方>
私たちは最初、先進国である私たちが彼らに何かを与えるという考えが少なからずありました。しかし、長年彼らと膝を突き合わせていると、彼らから貰ったものの方が多いことに気づきました。また一方的に「与える」ことでもともと持っている生きる力を失ってしまった人たちも多く見てきました。
サポートの形はそれぞれありますが、考え方としては自然の大切なものをいただき自分の体の為になる代わりに、資本が等しく支払われ、この土や森が守れるといいと思っています。

私たちも彼らも自然も同じ目線で循環できるように、平たく同じところに乗せそれぞれが出来ることを出来るようにやることで、みんなが幸せで豊かな暮らしを感じ取れるように。

our story

呉服屋から繭作りへ

私たちは100年続く町の呉服屋丸杉です。そのためずっとシルクと向き合ってまいりました。

今は生活の中にシルクを感じることが少なくなりましたが、古くは5000年も前から人と付き合いがあると言われ、日本では古事記や日本書紀に神様の体から生まれたと記されています。
今現在でも伊勢神宮では神御衣祭(カンミソサイ)に天照大神の衣装として奉納されていたり、皇室が日本固有種である小石丸という品種の養蚕を続けていることからもその歴史を垣間見ることができます。

そして数十年前までは日本中に養蚕農家があったと言われていて、日本の経済成長を支えた一大産業でした。私たちは呉服屋としてそんなシルクとずっと向き合ってきました。

2010年〜 本当に着心地のいいシルクを求め東南アジアへ

タイイサーン地方「生の手引き繭」

シルクは長年人と共にあっただけあり、とても心地のいい素材です。その能力は、歴史だけでなく研究者が調べることで色々なところで実証されはじめています。例えば紫外線をカットしてくれるとか、加齢臭を防いでくれるとか、保湿してくれるとか。そんなシルクに可能性を感じた私たちは「本当にいいシルクはどのようなものか?」を調べ始めました。
2010年からは日本だけでなく東南アジア(主にタイ東北部イサーン地方)での生地作りも始めました。また同時に信州大学や京都工芸繊維大学の教授からも養蚕のことやシルクのことを学んでいるうちに、私たちは一つの結論に至ります。

それは絹の良さを最大限いかすには、「生の繭」を手で引くことにありました。

<生の繭とは?乾繭との違い>
通常ほとんどのシルクは乾繭と言われる手法で、繭を熱風乾燥させてから糸を引きます。繭の中にいる蛹を羽化させないための手法で、産業として日本の発展を支える中で進んだ効率的な方法です。一方で生繭は熱風乾燥させることなく、そのまま低温で糸を引く伝統的な手法です。こうすることで熱によるタンパク変性を最小限に抑えることができ、シルク本来の良さを生かすことができます。一つづつ手で作るので大量生産には向かない手法です。

繭から人へ・そしてラオスへ

2015年〜 繭の力を実感

シルクの良さを生かすため生繭で着物や衣類を作り続けているうちに、シルクの新たな可能性に出会います。美容や医療の分野でのシルクの研究が進んでいることを知り
繭(シルク)には人本来の力を取り戻す力がある
ことを実感するに至ったのです。

これはすごい!
これまで私たちを支えてくれた繭は、これからも人に近い存在として私たちを助けてくれる。
しかも自然栽培で桑を育てれば持続可能で地球を害さない

そう感じ、お蚕さんへ感謝とともに、自分たちの力で養蚕へのチャレンジが始まったのです。その時大事にしたことは命を全うさる」養蚕でした。

<命を全うさせるとはどう言うことか?>

まずはお蚕さんに感謝をするこにつきます。
だから卵を交配させて次世代へ命を繋げています
(または現地の貴重なタンパク源としていただいています)
そしてもう一つ大事にしたことがあります。
それは農薬や肥料も使ったことのない自然の大地で自然栽培で桑を育てることです。

2017年〜 ラオスへ

農場の雑草でマルチすることで桑を育てる

養蚕においても土の大切さを感じた私たちは、より綺麗な土壌を求めてタイから陸路でラオスに渡ってみました。

ラオス南部はタイの田舎と言われる東北部から比べても途端に田舎になります。空気も静かだし流れる時間も途端にゆっくりと感じるラオス。そんなラオスに陸路で渡った途端、いくつかの偶然が重なります。

ラオスの桑を調査している日本人に出会い、自然栽培で作られる桑を発見し、養蚕農家も見つかり、試験養蚕ができたのです。そしてその偶然に乗るように1年かけて試験生産を繰り返した結果は大成功。予想以上の綺麗な繭ができてきました。

農場の試験場

試験の結果を受けた私たちは、「ここでなら本当に綺麗な繭ができる」とラオスに拠点を構え自分たちで桑を植えるところからスタートすることにしました。2018年には会社を設立し、2021年、やっと桑が成長しこれからいよいよ本格的な養蚕の体制が整いました。

そしてラオスの人たちと共に養蚕をするうちに、養蚕だけではなくラオスの大地や森に自然の力を実感し始めました。彼らの暮らしを肌で感じるうちに、ここには今こそ大切なものがいっぱい眠っている!そう思うようになったのです。

 

ラオスに渡り森の力を実感

ラオスってこんなところ

ラオス地図(タイ・カンボジア・ベトナム・ミャンマー・中国に囲まれた内陸国。農場へは首都ビエンチャンからバスで14時間かかる

さて、ラオスで感じた森の力の話をする前にラオスのことを少しお話しします。
ラオスは東南アジアで最も発展が遅れた国です。隆起した土地が多く、森の国とも呼ばれ、自然豊かな国です。タイ・ベトナム・カンボジア・ミャンマー・中国に囲まれた内陸国で、主要語はラオ語。宗教は主には上座部仏教ですが約五十の少数民族が暮らす多民族国家であり、精霊信仰の民族も暮らしています。私たちが暮らす南部でも森の中で生きてきた山岳民族の知恵がたくさん残っています。

近年は、アセアン諸国国が急速に発展を遂げる中で、その資本が一気にラオスに流入し始めています。アセアンの陸路の交流地点としても注目されていて、今後ますます発展して行くと予想されている注目の国です。
しかし発展は一長一短で、例えば北部では大規模農業の流入による農薬被害が顕著に現れ始めていて、これからの発展の仕方を考える時期に差し掛かっているのだと感じます。

私たちの暮らす場所・ラオス南部シノムノー村

シノムノー村の民家

 

私たちが会社を作り暮らしている場所はそんな経済的には発展の遅れたラオスにおいても最貧困地域に指定されている南部地域。中でも自然との暮らしにとても近い暮らしをしているサラワン県シノムノー村にあります。

なぜそんな田舎の山奥に作ったのか?
と言うと、一つは先ほどのシルクのための土が綺麗だったことが挙げられます。

そしてもう一つが、彼らの生きる力・森の力に感動したからです。

この村はわずか50年ほど前には森の中で暮らしていた人たちの村。
農業ではなく狩猟で生活していた人たちの村。
他のラオスの人たちとも接してきたけれど、この村の人ほど
自然と共に暮らす人たちはいませんでした。

森の知恵をたくさん携えた人たちとの暮らしは私たちに大切なことを教えてくれています

森で取れるもの、野で取れるものを食し、市場でもものをほとんど買わない暮らし。小さなコミュニティがしっかりしていて、家族の絆を大切にする暮らしには今からの豊かな暮らしのヒントがたくさん眠っています。

<森と生きてきたシノムノー村のウォンさんの暮らし>

48歳ウォンさんの体。肉を食べなくても逞しい体をしている

今農場を手伝い来てくれているウォンさんは48歳。小さい頃は村ではなく森の中で生活していたのだと言います。農業ではなく狩猟的生活で、米がなくてもトウモロコシやバナナに芋、ワイルドアーモンドを中心とした木の実や虫・爬虫類などを食べて暮らしていました。村ができた今でもその暮らしぶりを垣間見ることができ、朝から森に入っていくとどこかから様々な食料を持って来ます。
自然のものばかりを食べているので、基本市場でものを買いません。市場の野菜を買う私を見て、「そんなの食べてたら体が弱くなるよ!」って笑ってます。
肉は祭り以外基本的に食べない暮らしですが、ほとんどの日本人よりたくましい体をしています。

現地の栽培方法

彼らの食生活はまさに自然の循環の中で、森の力をそのままいただいている感じがします。

だから植物を育てる際も、農薬はもちろん、肥料も与えず、水やりもせず、雨期の前に植えるだけで必要な食を得ることができるのです。

こういうと痩せた力のないものが育ちそうなイメージですが、実は全く逆。この地この風土にあった種であれば、ほとんど手を加えず自然の力いっぱいの植物が育ってくれます

人間も過保護に育てることが必ずしもいい結果とならないように、植物もまた手を加えないほうが強い力を発揮することもあるのです。

どうしても私たちは「日本の農業は素晴らしい!」「ラオスのみんなにも教えてあげなきゃ!」と思いがちですが、オーガニックより自然栽培よりもっと自然の植物がこちらでは実ってるのです。

<栽培の考え方>

必要な箇所に穴を掘り植えるだけですので、土を耕しません。耕さないことがいいことというと以外に思うかもしれませんが、耕すことで土が疲弊し始めるため、地球環境を考えると耕さないという選択肢は本当に素晴らしい知恵です。

肥料を与えなくても森が育つことは想像できるでしょう。植物は風土に合えば、自分で微生物や他の植物などと共生してくれます。逆に肥料を与えることで植物が本来の力強さを発揮してくれなくなる場合があります。また、不確かな肥料を使うことで、土の中に抗生物質などの有害物質が含まれることを防いでくれます。

これまでいくつか様々な種を育てる試みをしました。しかし、作られた種はことごとく虫に食べられたりしました。現地の種はそれだけ外敵を寄せ付けない強さを持っています。自分たちで種をとることで風土に合うように植物自身が変化しているため、人間が余分な力を与えなくても元気に育ちます

陸稲栽培の様子。雨の季節に合わせて植えるだけ

 

日本の農業は確かに素晴らしく、私たちもラオスの人に教えてあげようと思っていましたが、実は逆に教わることばかりでした。彼らの栽培方法で取れる植物は本来の自然の力をそのままいただいているかのようにどれも力強く美味しかったし、体が喜ぶのがわかりました。

土をいじることはなく、耕すこともしない。だから土がダメージを受けることもない。
もちろん農薬も除草剤も化学肥料も有機肥料ですら使うことはない。森のリズムを知っていれば、風土に合っていれば、植物はそれで豊かに育つ。昔からの知恵は本当に優れていて、この手法であれば人も疲れることがないし、土もダメージを受けない。それでいて自然の力を最大限に手に入れることができる。
自然の中に共生する関係が生まれ、人も土も本当の意味で持続可能なのだと実感するに至ります。

大規模農業の流入で崩れ始めた循環

焼かれる森

ところが、ここ数年急速にその関係が変わり始めました。私たちがラオスに来てからでも肌で感じることができるくらい農業の規模が拡大しているのです。
そのため目に見えてわかるほど森は焼かれ、除草剤が撒かれ始めました。土地で共生していた関係は崩れ、単一農業が始まりました

土がダメになるキャッサバ農園

 

それほどまでに急激に森を焼いて育てている農作物は何かと言うと、この地域はキャッサバ芋がほとんどです。タピオカの原料でもあるのですがそれだけではなく、お好み焼き粉などに入っている加工でんぷん、うま味調味料、畜の飼料にバイオエタノールなど色々なところに使われています。
しかしキャッサバ芋は連作すると収量が年々減っていき、5年もすれば土が弱り収量が激減すると言われています。さらに最近は除草剤の使用も各地で見られ健康被害を訴える人も出始めました。
放牧で牛を飼っている現地の牛が除草剤がついた草を食べることで家畜への病気も危険視され始めています。
自然に生える草を食べて体のバランスをとっていた人たちは、除草剤を撒いた農地では大切な草を食べることができなくなっています。 

<焼かれる森の現状>

この村があるサラワン県だけでも2009年2100ヘクタール、2013年2150ヘクタールと横ばいだったキャッサバ農園が2018年には22430ヘクタールと10倍以上にもなっています(ラオス政府調べ)。これらほとんどすべての土地で森が焼かれていると言っていいでしょう。 



"キャッサバを育てると5年で土がダメになる。
わかってはいるけど子供達を学校にいかすのにもお金がかかる"
Mr .on
農園管理人

・一方的なサポートではなく共に何ができるか?

ただ単に森を焼かないでと言っても、資本が流入する中で彼らにも生活があります。だからそのような無責任なことは言えません。

また、ただ単に援助としてお金を投入することは、現地の人の豊かで強い生きる力を失うことに繋がると思っています。

だから私たちはそれぞれができることを見つけ、自立し循環する中で価値を見出して行きたいと思っています。
この土だからできること、この森だからできること、この人たちだからできること、私たちだからできること、膝を突き合わせ、それらを平たい場に乗せて、みんなにも地球にも未来にもいいことを発見したいと思っています。

今私たちにできること

そんな現状を目の当たりにして、

せっかくの豊かで強い森や人がこのままなくなってしまうのは勿体無い!

養蚕以外でも私たちにできることがあるんじゃないか?

と思いに至ります。まだ森の生活をよく知っている50代の人たちが元気なうちに、彼らの知恵を残し価値を見出して収益にする仕組みを作れないか?と。
そして、森を残すための持続的な3つの活動を始めました。
詳しくはそれぞれのページをご覧ください。

私たちの取り組みがみなさんの共感をいただき、共に森を残す手伝いをしていただけると嬉しく思います。
こちらからは自然の恵みをお返しします。

これからの新しい社会を豊かに生きるために
今ここで、私たちができること
サポートいただいた方には自然栽培より自然の力お返しします

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